まだコロナ前、当時付き合っていた彼女(今の妻、ぱんちゃん)と2人でシンガポールへ5泊した時の話です。今思い返しても、けっこう濃い旅だったんだよね。今回はその時の写真と一緒に、印象に残っている出来事を振り返ります。
リトルインディアで買った「カシミア風」ストールの話

シンガポールに着いてまず向かったのがリトルインディア。地下鉄の駅を降りてすぐのところに市場が広がっていて、異国情緒のある雰囲気に一気にテンションが上がりました。

奥の方には貴金属の店や服屋、ヘナタトゥーの店がずらっと並んでいて、正直買わなくても見て歩くだけで楽しいエリアでした。ガイドブックに載っているようなインドカレーの店もちらほらあって、「あとで来よう」と目星をつけたりしながら歩いていたのを覚えています。
露店で目に留まったのが、鮮やかな色のストール。値札を見ると1枚20SGD(当時のレートで1,500円くらい)。店員のおっちゃんが愛想よく声をかけてきて、「2枚買うならちょっとまけるよ」的な感じで値引き交渉に。気のいいおっちゃんで、そのやりとり自体が旅っぽくて楽しかったです。結局、黒とベージュの2色を購入。黒はぱんちゃんのお母さまへのお土産、ベージュはぱんちゃん用にしました。広げて見せてくれたタグには「Cashmere」の文字。「こんな値段でカシミアが買えるなんて」と、その場では2人とも普通に喜んでいました。
……なんだけど、後になって調べてみると、これはいわゆる「カシミア風」の製品で、本物のカシミアじゃなかったことが判明します。日本でも「カシミア風ストール」として売られているような、化学繊維主体の商品だったみたい。
ぶっちゃけ、買ったときは全く気づきませんでした。手触りも悪くなかったし、「まあお土産だし値段相応か」くらいに思ってたんですよね。でも後になって本物のカシミアの品質を知る機会があって、「あのとき買ったの、違ったんだな」と実感することに。実はこの経験がきっかけで、私は後年、内モンゴルの工場から本物のカシミア原料を仕入れて、鑑定を通した上でストールを扱う仕事を始めることになりました。旅先での小さな「勘違い」が、思わぬところで自分の仕事につながったのは今でも不思議な感覚です。
市場のにおいに驚いて、急遽予定変更
ストールを買った後、そのまま市場の奥まで歩いていこうとしたんですが、途中で魚と肉が腐ったような独特の強いにおいが漂ってきて面食らってしまいました。市場の近くに差し掛かると一発で分かるくらいのにおいで、「今日はここまでにしよう…」と急遽予定変更。近くにあったヘナタトゥーのお店に飛び込みました。
その店は道路に面していて、店内というより吹き抜けになった外のスペースで施術してもらう形式でした。デザインはリストからいくつも選べるようになっていて、ぱんちゃんは花をモチーフにした細かい模様をチョイス。

思っていた以上に本格的な仕上がりに2人ともびっくり。その後は近くの服屋さんや貴金属店を覗いて回って、ローカルな雰囲気をたっぷり楽しみました。

想像の5倍辛かった、ココナッツの器のカレー

リトルインディアといえばカレー。せっかくなので、ココナッツの実をそのまま器にしたカレーが名物の「mustard(マスタード)」というお店に行ってみました。リトルインディア駅から歩いてすぐの場所にあります。
出てきたのはヤシの実の中にたっぷり注がれたカレーと、焼きたてのナン。見た目のインパクトもすごいんだけど、味は想像の5倍くらい辛かった…。スパイスの香りがガツンと効いていて、辛いものが得意な人にはたまらない一皿だと思います。ナンをちぎってすくいながら食べるスタイルも旅先らしくて楽しかったです。

圧巻のマリーナベイサンズ

シンガポール旅行のハイライトといえばやはりマリーナベイサンズ。3棟のタワーの上に船のような形の展望デッキが乗っている、あの有名な建物です。実際に目の前に立つと、写真で見るよりもずっと大きくて、とにかくきれいでした。
併設のショッピングモールも規格外の広さで、なんとモール内に人工の川が流れてるんです。お金を払えば船にも乗れるんですが、基本誰も乗ってなくて(笑)。川の真上にカフェの席が設けられてたりして、とにかくおしゃれな空間でした。

TWGでプチ贅沢気分

モール内の吹き抜けホールの真ん中に、紅茶ブランド「TWG」がありました。

正直安くはないんだけど、店員さんにおすすめを聞いて紅茶をお願いして、ベリー系のデザートと一緒にいただきました。紅茶はポットで来るので何杯かおかわりできる感じ。少しだけ贅沢な気分を味わいました。優雅な店内の雰囲気も含めて、旅の思い出の1ページになっています。
カジノで150SGD勝ちました
マリーナベイサンズといえばカジノも有名です。とにかく規模がでかくて、フロアも広々。行ったのは午前中だったんですが、それでもフロアには中国系・インド系のお客さんがたくさんいて、しかも結構な割合が団体客。賑やかというかもう賑わってる、という感じの空間でした。
やったのはひたすらルーレット一本。元手は300SGDくらい(旅費から出してたので、無くなったら地味に痛い額)。ルーレットは0が2回連続とか出ると、周りから「oh〜」ってどよめきが起きるくらい盛り上がるんですよね。そのライブ感も含めて楽しかったです。深追いはせずほどほどのところで切り上げたんですが、最終的に150SGDのプラスで終われました。わーい。ちょっとした小遣い稼ぎができて、単純に嬉しかったです。
RISEでの多国籍ディナー
夜はマリーナベイサンズ内のビュッフェレストラン「RISE」でディナー。値段はまあまあ良いお値段だった記憶がありますが、曜日によってテーマが変わる仕組みらしく、私たちが行った日は多国籍料理がずらりと並ぶラインナップでした。フルーツとお寿司と魚をとにかくたくさん食べたのを覚えています。中でも記憶に残っているのは、大きな白身魚を丸ごと蒸し焼きにしたような一品。ホテルのビュッフェらしい満足感のある食事でした。
余談ですが、シンガポールって日本よりフルーツが気軽に食べられる印象で、RISE以外の場所でもよくフルーツを頼んでいた気がします。
島まるごとテーマパーク、セントーサ島
マリーナベイサンズと並んで訪れたのがセントーサ島。ハーバーフロント駅からモノレールに乗って行けます。島内にも駅が2〜3個あって、ビーチクラブに行くなら終点まで乗るのがおすすめ。歩いて渡ることもできますし、ゴンドラでのアクセスもあるみたいです。
島全体がテーマパークのようになっていて、中にはユニバーサル・スタジオもあります。大阪のUSJほどの規模ではなくて、当時はハリー・ポッターのエリアもなかったんだよね(今は状況が変わっているかもしれません)。
水族館やプールもあって(水族館は今回入らなかったんですが)、流れるプールもありました。規模も混み具合も、ナガシマスパーランドほどではなかったかな、という印象です。
ビーチクラブでひと休み

島内にはビーチクラブもあって、1時間くらい滞在してビーチチェアでゆったりしながらトロピカルなドリンクをいただきました。ドリンクは1杯10ドルくらいだったと思います。一緒に頼んだポテトが美味しかったのも覚えてます。ちょうど雨期の時期で、この日もずっと曇り空でした。ビーチクラブにはプールもあって、子どもたちが遊んでいましたが、私たちは入らずのんびり過ごしました。ヤシの木が並ぶ南国らしい景色の中で過ごす時間は、旅の疲れを癒すのにぴったり。ただこれも当時の情報なので、今も同じ形であるかは分かりません(なくなってたらごめんなさい)。
バンジージャンプができる施設もあったんですが、私たちは挑戦せず見送りました。
両替の豆知識
ちなみに、セントーサ島内にもカジノがあって、その中の両替所で日本円をSGDに両替したときのレートが、他で見た両替所よりも良かった記憶があります。たまたまだったのかもしれないけど、島内で両替する機会があれば、比較してみる価値はあるかもしれません。
まとめ
5泊という日程の中で、リトルインディアの市場から超高層ホテル、島まるごとのテーマパークまで、振り返るとほんとに密度の濃い旅でした。特にリトルインディアで買った「カシミア風」ストールは、思いがけず後の自分の仕事につながる出会いに。旅先でのちょっとした出来事が、何年も経ってから意味を持つことがあるんだなあと、この記事を書きながら改めて感じています。
次回はまた別の旅の思い出も書いていく予定です。
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