はじめに

同棲中の浮気は、精神的なショックが大きい出来事です。
「信じていたのに裏切られた」
「結婚を考えていたのにどうすればいい?」
「慰謝料ってもらえるの?」
こうした悩みを抱える人は少なくありません。
しかし、同棲は「結婚」とは異なり、法律上の扱いが特殊です。そのため 浮気をされたときの対応を知らずに感情的に動くと、後で不利になるリスクもあります。
本記事では、同棲中に浮気されたときの原因・兆候・調査・慰謝料請求・同棲解消準備・関係修復の可能性までを、法律面・生活面の両方から整理します。
なぜ同棲中に浮気されるの?原因と背景

同棲生活で起こりやすいすれ違い
- 仕事や趣味の時間が増え「すれ違い」が日常化
- 一緒に住んでいる安心感から、相手への気遣いが減る
➡ 結果的に「同居しているのに孤独」を感じることがあり、浮気に走る動機になる。
恋愛感情のマンネリ化
「付き合い始めのドキドキ」が消え、日常の中で恋人が「家族化」することがあります。
この物足りなさから「外で刺激を求める」ケースが典型例です。
生活習慣・価値観の違い
- お金の使い方
- 家事の分担
- 休日の過ごし方
小さな不満が積み重なると「この人とは無理かも」と感じ、外で癒やしを求めることもあります。
浮気に走る心理的な要因
- 承認欲求(もっと自分を大切にしてほしい)
- 浮気に対する罪悪感が薄い性格
- 周囲の友人や職場環境の影響(同僚との飲み会など)
同棲中に感じる浮気の兆候

行動や習慣の変化
- 急に残業・出張・飲み会が増える
- 帰宅が不自然に遅くなる
- 休日に「ちょっと出かけてくる」が多発
態度や雰囲気の変化
- スキンシップや会話を避ける
- 話をしても上の空
- 逆に急に優しくなる(罪悪感を隠す行動)
お金の使い方の変化
- 財布に現金が減っている
- クレジット明細に不審な支出
- レシートを捨てるようになる
スマホや持ち物への過敏な反応
- お風呂やトイレにもスマホを持ち込む
- LINEや通知をオフにする
- 急にロックを複雑化する
浮気に気付いたときの対処法

感情的に問い詰める前にすべきこと
怒りや悲しみのまま問い詰めると、相手が証拠を隠したり嘘をついたりします。
まずは 冷静に状況を把握し、証拠を集める準備が大切です。
冷静に証拠を残す重要性
証拠は、話し合いや慰謝料請求に不可欠です。
- 領収書・交通系ICカード履歴
- LINE・メールのスクショ
- ホテルや外出先の写真
自分でできる浮気チェック
- 相手の行動予定と実際の行動に矛盾がないか
- SNS投稿のタイミングや内容に不自然さがないか
自分でやると危険な調査行為
- スマホを勝手に見る
- GPSで位置を追跡する
- 荷物を無断で開ける
➡ これらはプライバシー侵害にあたり、逆に法的リスクを負う可能性があります。
探偵に浮気調査を依頼する選択肢

探偵に依頼するメリット
- 法的に有効な証拠を確保できる
- プライバシー侵害のリスクを避けられる
- 精神的負担を軽減できる
探偵に依頼する流れと費用感
- 無料相談
- 調査プラン作成
- 契約
- 調査
- 報告書受領
💰費用は 20〜60万円程度が相場。
証拠を受け取った後の活用方法
- 弁護士に相談し慰謝料請求
- 同棲解消の交渉材料にする
- 将来に備えて保管しておく
法律的な観点からみる慰謝料請求

同棲だけでは慰謝料請求は難しい理由
法律上「婚姻関係」がないため、浮気をされても原則慰謝料は認められません。
内縁関係が成立している場合
- 結婚の意思があり、周囲から「夫婦同然」と見られている
- 長期間にわたり生活を共にしている
➡ この場合は不法行為として慰謝料請求が可能。
婚約が成立している場合
- プロポーズを受けている
- 両親に挨拶を済ませている
- 結婚式場や指輪を予約している
➡ 浮気が原因で婚約が破棄された場合、慰謝料が認められる可能性があります。
慰謝料が認められた判例紹介
- 内縁関係(事実婚)で浮気 → 慰謝料50〜100万円認定
- 婚約中の浮気で婚約破棄 → 慰謝料100万円以上の判例も
同棲解消を考えるときのチェックリスト

引っ越し費用や生活用品の扱い
購入者や使用頻度を基準に分ける。領収書や購入記録を残すとトラブル回避に。
賃貸契約・敷金の問題
- 契約者が自分 → 相手に退去を求められる
- 契約者が相手 → 自分が出ていく必要がある
相手が出ていかない場合の対応策
契約者であることを根拠に「退去請求」が可能。応じなければ法的措置も視野に。
同棲解消前に準備しておくこと
- 新居探し
- 郵便物・住民票の住所変更
- ライフライン(電気・水道・ガス)の契約切替
浮気されたけど同棲を続けたい場合

関係修復を考えるときの条件
- 相手に反省がある
- 再発防止の具体策を提示できる
- 自分自身も「やり直す覚悟」がある
話し合いの進め方
- 事実と感情を分けて伝える
- 「浮気をした事実」と「自分がどう感じたか」を整理
- 冷静なタイミングで対話する
信頼を取り戻すためにできること
- 定期的に気持ちを共有する
- 行動をオープンにする
- 必要ならカウンセリングを利用する
まとめ

同棲中の浮気は裏切りであり、精神的ダメージも大きいものです。
しかし、感情に流されずに 「証拠確保 → 慰謝料請求 or 同棲解消 or 関係修復」 の流れを意識することで、冷静に最善の選択ができます。
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