はじめに

同棲中のパートナーに浮気をされることは、想像以上に深い精神的ダメージを与える出来事です。
「これまで信じていたのに、なぜ裏切られたのだろう」 「結婚も視野に入れていたのに、これからどうすればいいのか」 「慰謝料を請求することはできるのだろうか」
このような悩みや不安を抱えている方は、決して少なくありません。
ただし、同棲は法律上の「婚姻関係」とは異なるため、対応方法を知らないまま感情的に行動してしまうと、後になって不利な立場に立たされる可能性があります。法的な知識や適切な手順を理解せずに動くことは、かえってリスクを高めてしまうのです。
本記事では、同棲中に浮気をされたときに知っておくべき情報を、包括的に整理しました。具体的には、浮気が起こる原因や兆候の見極め方、証拠の集め方、慰謝料請求が可能なケース、同棲解消の準備方法、そして関係修復を目指す場合の考え方まで、法律面と実生活面の両方から解説していきます。
なぜ同棲中に浮気されるの?原因と背景

同棲生活で起こりやすいすれ違い
同棲生活が長くなると、仕事や趣味に使う時間が増え、お互いの生活リズムが徐々にずれていくことがあります。朝の出勤時間が違ったり、帰宅時間が合わなかったりすると、「すれ違い」が日常化してしまうのです。
さらに、一緒に暮らしているという安心感から、交際当初のような気遣いや配慮が薄れていくこともよくあります。「言わなくてもわかってくれるだろう」「いつでも会えるから大丈夫」という油断が生まれやすいのです。
その結果、物理的には同じ空間にいても、心の距離が離れてしまい「一緒に住んでいるのに孤独を感じる」という矛盾した状態に陥ることがあります。この孤独感が、浮気という行動へとつながる要因の一つになっていると考えられます。
恋愛感情のマンネリ化
交際を始めた頃の「ドキドキ感」や「特別な存在」という感覚は、時間の経過とともに自然と薄れていくものです。同棲生活では、日常的な生活を共にすることで、恋人が「家族のような存在」へと変化していくケースも珍しくありません。
この変化自体は悪いことではありませんが、一方で「恋愛としての刺激が足りない」「もっとときめきが欲しい」といった物足りなさを感じる人もいます。こうした感情から、外部で新しい刺激や興奮を求めてしまうことが、浮気の典型的なパターンとして知られています。
特に、記念日を忘れられたり、デートらしいデートをしなくなったりすると、「自分は大切にされていない」と感じ、他の人に心が傾いてしまう可能性が高まります。
生活習慣・価値観の違い
同棲を始めると、それまで見えなかった相手の生活習慣や価値観が明らかになります。具体的には以下のような違いが、日々の小さな不満として積み重なっていくことがあります。
- お金の使い方:浪費家か節約家か、何にお金をかけるべきと考えているか
- 家事の分担:誰がどこまで担当するか、清潔さの基準の違い
- 休日の過ごし方:インドア派かアウトドア派か、一人の時間を大切にしたいか
こうした違いについて、お互いに歩み寄る努力ができれば問題ありませんが、話し合いが不足したり、一方だけが我慢し続けたりすると、「この人とはやっていけないかもしれない」という気持ちが芽生えます。そして、その不満や疲れを癒やしてくれる相手を外で探してしまうケースがあるのです。
浮気に走る心理的な要因
- 浮気をする人には、いくつかの共通する心理的特徴が見られます。
- まず一つ目は、承認欲求の強さです。「もっと自分を大切にしてほしい」「認めてほしい」という気持ちが満たされないと、それを他の人に求めてしまうことがあります。
- 二つ目は、浮気に対する罪悪感の薄さです。もともと倫理観が緩かったり、「バレなければ問題ない」と考えたりする性格の人は、浮気のハードルが低い傾向にあります。
- 三つ目は、周囲の環境や友人の影響です。職場の同僚との飲み会が多い、浮気を軽く考える友人がいる、といった環境にいると、浮気という行動に対する抵抗感が弱まることがあります。
- これらの要因が複合的に重なると、浮気のリスクはさらに高まると言えるでしょう。
同棲中に感じる浮気の兆候

行動や習慣の変化
パートナーの日常的な行動パターンが急に変わった場合、それは浮気のサインかもしれません。
- 残業・出張・飲み会が急に増える:これまでほとんどなかったのに、突然頻繁になった場合は要注意です
- 帰宅時間が不自然に遅くなる:「終電を逃した」などの理由が増える
- 休日の外出が増える:「ちょっと出かけてくる」と言って、行き先や用件を明確に言わなくなる
こうした変化が一時的なものではなく、継続的に見られる場合は、慎重に観察する必要があるでしょう。
態度や雰囲気の変化
浮気をしている人は、無意識のうちに態度や雰囲気にも変化が現れます。
- スキンシップや会話を避けるようになる:手をつなぐことを嫌がる、目を合わせない、会話が表面的になる
- 話しかけても上の空:何度も聞き返される、会話に集中していない様子が見られる
- 逆に急に優しくなる:罪悪感から、いつもより優しく接したり、プレゼントを買ってきたりすることもあります
特に、急激な態度の変化や、説明のつかない行動の変化は、何かを隠している可能性を示唆していると考えられます。
お金の使い方の変化
浮気には金銭的な支出が伴うことが多いため、お金の使い方にも変化が現れます。
- 財布の現金が減っている:説明のつかない出費が増える
- クレジットカードの明細に不審な項目:見慣れないレストランやホテルの名前が記載されている
- レシートを隠すようになる:以前は気にしなかったのに、急にレシートを捨てたり隠したりする
共通の財布や口座を使っている場合は、こうした変化に気づきやすいかもしれません。ただし、プライバシーとのバランスも大切ですので、過度な詮索は控えましょう。
スマホや持ち物への過敏な反応
現代の浮気において、スマートフォンは重要な連絡手段です。そのため、スマホへの態度が変わることは、浮気の兆候として非常に分かりやすいサインと言えます。
- お風呂やトイレにもスマホを持ち込む:以前は置いていたのに、常に手元に置くようになる
- LINEや通知をオフにする:通知が見えないように設定を変更する
- ロックを複雑化する:顔認証から複雑なパスワードに変えるなど、セキュリティを強化する
- 画面を伏せて置く:常に画面を下向きにして置くようになる
これらの行動は「見られたくない何か」があることを示している可能性が高いでしょう。
浮気に気付いたときの対処法

感情的に問い詰める前にすべきこと
浮気の兆候に気づいたとき、怒りや悲しみ、裏切られたという感情で頭がいっぱいになるのは当然のことです。しかし、その感情のまま相手を問い詰めてしまうと、相手が証拠を隠滅したり、嘘を重ねたりして、かえって真実が見えなくなる可能性があります。
まずは深呼吸をして、冷静に状況を把握することが大切です。焦って行動するのではなく、次のステップを踏むための準備期間と考えましょう。この段階での冷静さが、その後の展開を大きく左右します。
冷静に証拠を残す重要性
もし今後、慰謝料請求や同棲解消の話し合いを進める場合、客観的な証拠は非常に重要な役割を果たします。証拠がなければ、相手に否定されてしまったり、「証明できない」として不利な立場に立たされたりすることがあるのです。
具体的に残しておくべき証拠としては、以下のようなものが考えられます。
- 領収書やレシート:ホテルや飲食店のもの
- 交通系ICカードの履歴:不自然な時間帯や場所への移動記録
- LINEやメールのスクリーンショット:浮気相手とのやり取り
- ホテルや外出先での写真:二人で一緒にいる様子が写っているもの
- SNSの投稿:位置情報や時間が記録されているもの
これらの証拠は、スマートフォンやクラウドに保存しておくと安全です。紙の証拠は写真に撮っておくことをおすすめします。
自分でできる浮気チェック
証拠集めの前段階として、自分でできる簡単なチェック方法もあります。
- 行動予定と実際の行動に矛盾がないか:「残業」と言っていたのに、SNSで友人と遊んでいる写真が上がっていないか
- SNS投稿のタイミングや内容:投稿時間や位置情報に不自然な点がないか
- 共通の友人からの情報:何気ない会話の中で、相手の行動について聞いてみる
ただし、友人関係を巻き込みすぎると、後々トラブルになることもあるため、慎重に行動しましょう。
自分でやると危険な調査行為
浮気を確かめたい気持ちは理解できますが、以下のような行為は法的にリスクがあるため、絶対に避けるべきです。
- スマホを勝手に見る:不正アクセス禁止法やプライバシー侵害に該当する可能性
- GPSで位置を追跡する:本人の同意なく追跡することは違法とされるケースがあります
- 荷物を無断で開ける:プライバシー権の侵害にあたります
- 盗聴器を仕掛ける:明確な犯罪行為です
これらの行為は、たとえ浮気の証拠をつかめたとしても、逆にあなた自身が法的責任を問われる可能性があります。結果的に、慰謝料請求などで不利になることもあるため、絶対に行わないでください。
探偵に浮気調査を依頼する選択肢

探偵に依頼するメリット
自分で証拠を集めることが難しい、あるいはリスクが高いと感じる場合は、プロの探偵に調査を依頼することも一つの選択肢です。探偵に依頼することには、以下のようなメリットがあります。
法的に有効な証拠を確保できる:探偵は法律の範囲内で調査を行うため、裁判でも使える証拠を集めることができます。写真や動画、調査報告書などは、慰謝料請求や裁判において強力な武器となります。
プライバシー侵害のリスクを避けられる:自分で調査すると、つい感情的になったり、違法な手段を使ってしまったりするリスクがありますが、探偵に任せることでそうした心配がなくなります。精神的負担を軽減できる:疑惑を抱えながら毎日を過ごすことは、想像以上に心を消耗させます。プロに任せることで、自分は日常生活に集中でき、精神的な余裕を持つことができます。
探偵に依頼する流れと費用感
探偵に浮気調査を依頼する場合、一般的には以下のような流れで進みます。
- 無料相談:まずは電話やメールで相談し、状況を説明します
- 調査プランの作成:相談内容をもとに、調査方法や期間、費用の見積もりを提示されます
- 契約:納得できれば正式に契約を結びます
- 調査の実施:探偵が実際に調査を開始します
- 報告書の受領:調査結果をまとめた報告書と証拠を受け取ります
費用については、調査期間や調査員の人数、調査の難易度などによって変動しますが、一般的には20万円〜60万円程度が相場とされています。場合によっては、それ以上かかることもあるため、事前にしっかりと見積もりを確認しましょう。
複数の探偵事務所から見積もりを取り、料金体系や調査方法を比較検討することをおすすめします。
証拠を受け取った後の活用方法
探偵から調査報告書や証拠を受け取った後は、それをどう活用するかを考える必要があります。
- 弁護士に相談して慰謝料を請求する:法的に有効な証拠があれば、弁護士を通じて慰謝料請求の手続きを進めることができます
- 同棲解消の交渉材料にする:証拠があることで、話し合いを有利に進めやすくなります
- 将来に備えて保管しておく:すぐに行動を起こさない場合でも、証拠は大切に保管しておきましょう
証拠は、あなたの権利を守るための重要なツールです。適切に活用することで、納得のいく解決につながる可能性が高まります。
法律的な観点からみる慰謝料請求

同棲だけでは慰謝料請求は難しい理由
「浮気をされたのだから、当然慰謝料を請求できるはずだ」と考える方も多いかもしれません。しかし、法律上、単なる同棲関係では慰謝料請求が認められないケースがほとんどです。
その理由は、同棲は法律上の「婚姻関係」ではないためです。民法では、婚姻関係にある配偶者には貞操義務があり、それを破ると不貞行為として慰謝料請求の対象になります。しかし、同棲中のカップルには法律上の貞操義務が存在しないため、浮気をされても原則として慰謝料は認められないのです。
ただし、すべてのケースで慰謝料が請求できないわけではありません。以下で説明するように、特定の条件を満たせば慰謝料請求が可能になる場合があります。
内縁関係が成立している場合
内縁関係とは、法律上の婚姻届は出していないものの、実質的には夫婦同然の生活を送っている状態を指します。内縁関係が成立していると認められると、婚姻に準じた法的保護を受けることができ、浮気による慰謝料請求も可能になります。
内縁関係が成立するための主な条件は以下の通りです。
- お互いに結婚の意思がある:将来的に正式に結婚するつもりで生活している
- 周囲から夫婦同然と見られている:家族や友人、職場などで夫婦として認識されている
- 長期間にわたり生活を共にしている:一般的には数年以上の同居実績が必要とされることが多い
- 経済的に協力し合っている:生活費を共有したり、家計を一つにしたりしている
これらの条件を総合的に判断して、内縁関係と認められれば、浮気は不法行為として慰謝料請求の対象となります。慰謝料の金額は、関係の長さや精神的苦痛の程度によって変わりますが、一般的には数十万円から100万円程度が目安とされています。
婚約が成立している場合
婚約とは、将来結婚することを約束した状態を指します。婚約が成立していると認められる場合、浮気が原因で婚約を破棄せざるを得なくなったときには、慰謝料を請求できる可能性があります。
婚約が成立していると判断されるための要素には、以下のようなものがあります。
- プロポーズを受けて承諾した:明確な結婚の約束がある
- 両親に挨拶を済ませている:双方の家族に婚約者として紹介されている
- 結婚式場や指輪を予約している:具体的な結婚準備を進めている
- 婚約指輪を交換している:婚約の証として指輪を贈り合っている
これらの事実があれば、婚約が成立していると認められやすくなります。そして、浮気が原因で婚約が破棄された場合、婚約破棄による慰謝料請求が可能です。慰謝料の金額は、準備の進行度合いや精神的ダメージの大きさによって異なりますが、50万円から150万円程度が一般的な相場とされています
慰謝料が認められた判例紹介
実際の裁判例を見てみると、以下のようなケースで慰謝料が認められています。
- 内縁関係のケース:5年以上同居し、家族や友人からも夫婦として認識されていたカップルで、一方が浮気をした場合、50万円〜100万円の慰謝料が認定されました
- 婚約中の浮気で婚約破棄:結婚式場を予約し、両親への挨拶も済んでいた段階で浮気が発覚し、婚約が破棄された場合、100万円以上の慰謝料が認められた判例もあります
ただし、判例はあくまで参考であり、個別の事情によって金額や判断は大きく変わります。自分のケースで慰謝料請求が可能かどうかは、弁護士に相談して判断することをおすすめします。
同棲解消を考えるときのチェックリスト

引っ越し費用や生活用品の扱い
同棲を解消する際に、最も揉めやすいのが家具や家電などの生活用品の分配です。感情的になりやすい時期だからこそ、冷静にルールを決めて対応しましょう。
基本的な考え方としては、購入者や使用頻度を基準に分けるのが公平です。例えば、以下のような方法があります。
- 購入時のレシートや領収書が残っている場合は、それを基準にする
- どちらが主に使っていたかを考慮する(例:パソコンは仕事で使っていた人が持つ)
- 高額なものは話し合いで決め、小物は折半する
また、引っ越し費用についても、どちらが負担するのか、あるいは折半するのかを事前に決めておくと、後々のトラブルを避けられます。
できれば、話し合いの内容を書面やメールに残しておくと、後で「言った・言わない」のトラブルを防げます。
賃貸契約・敷金の問題
賃貸物件に住んでいる場合、契約名義が誰になっているかによって、対応が大きく変わります。
契約者が自分の場合:あなたが契約者であれば、法的には相手に退去を求めることができます。ただし、一方的に追い出すのではなく、退去までの猶予期間を設けるなど、話し合いで解決することが望ましいでしょう。
契約者が相手の場合:相手が契約者の場合、残念ながらあなたが出ていく必要があります。できるだけ早く新しい住居を探し始めましょう。
共同名義の場合:二人とも契約者になっている場合は、どちらが残るのか、あるいは両方とも退去するのかを話し合う必要があります。また、敷金の返還についても確認が必要です。契約者が受け取る権利がありますが、二人で折半していた場合は、その割合に応じて分配するのが公平でしょう。
相手が出ていかない場合の対応策
あなたが契約者であるにもかかわらず、相手が退去を拒否する場合は、以下のような対応が考えられます。
- 書面で退去を求める:口頭ではなく、内容証明郵便などで正式に退去を要求する
- 期限を設定する:「〇月〇日までに退去してください」と明確な期限を伝える
- 弁護士に相談する:話し合いが進まない場合は、法的手段も視野に入れる
ただし、いきなり法的措置を取るのではなく、まずは冷静に話し合うことが大切です。どうしても解決しない場合に、最終手段として法的対応を検討しましょう。
同棲解消前に準備しておくこと
スムーズに同棲を解消するためには、事前に以下のような準備を進めておくことが重要です。
新居探し:退去が決まったら、できるだけ早く新しい住まいを探し始めましょう。引っ越しシーズンは物件が埋まりやすいため、余裕を持って行動することが大切です。
郵便物・住民票の住所変更:郵便局への転送届、住民票の移動手続きを忘れずに行いましょう。特に、クレジットカードや銀行からの重要な書類が届かなくなると困ります。
ライフライン(電気・水道・ガス)の契約切替:退去日に合わせて、電気・ガス・水道の解約手続きを行います。新居では、入居日に合わせて開始手続きを忘れずに。
共有していた口座やクレジットカードの整理:共同で使っていた口座があれば解約し、クレジットカードの家族カードなども整理しましょう。
これらの手続きをリスト化して、一つずつ確実に進めていくことをおすすめします。
浮気されたけど同棲を続けたい場合

関係修復を考えるときの条件
浮気をされたことは大きな裏切りですが、それでも「この人とやり直したい」と思う気持ちがあるなら、関係修復を目指すことも一つの選択肢です。ただし、修復を考える前に、以下の条件が満たされているかを冷静に確認しましょう。
相手に本当の反省がある:口先だけでなく、心から反省し、自分の行動を深く悔いているかどうかを見極める必要があります。涙を流したり、謝罪の言葉を述べたりするだけでなく、具体的な行動の変化が伴っているかが重要です。
再発防止の具体策を提示できる:「もうしない」という約束だけでは不十分です。どのように行動を改めるのか、どんな対策を取るのかを具体的に示してもらいましょう。例えば、帰宅時間を報告する、スマホをオープンにする、浮気相手と完全に縁を切るなどです。
自分自身も「やり直す覚悟」がある:相手を許すだけでなく、あなた自身も関係を修復する努力をする覚悟があるかを自問してください。過去を引きずり続けたり、何度も蒸し返したりすると、関係はうまくいきません。
これらの条件が揃っていない状態で無理に関係を続けると、お互いに不幸になる可能性が高いため、慎重に判断しましょう。
話し合いの進め方
関係を修復するためには、徹底的な話し合いが不可欠です。ただし、感情的になると建設的な対話ができないため、以下のポイントを意識してください。
事実と感情を分けて伝える:まず、「浮気をした」という事実を確認します。その上で、「私はこう感じた」「とても傷ついた」と自分の気持ちを伝えましょう。事実と感情を混同すると、話が複雑になり、相手も理解しづらくなります。
冷静なタイミングで対話する:怒りや悲しみが強すぎるときは、話し合いを避けた方が良い場合もあります。少し時間を置いて、お互いに冷静になれるタイミングで向き合いましょう。
相手の話も聞く:一方的に責めるのではなく、相手がなぜ浮気をしたのか、何が不満だったのかにも耳を傾けましょう。もちろん、浮気を正当化する理由はありませんが、二人の関係に何か問題があったのかを知ることは、今後の改善につながります。相手の言い分を聞くことで、自分では気づかなかった課題が見えてくることもあるのです。
将来について話し合う:浮気という出来事を経て、二人がこれからどうしていきたいのかを明確にしましょう。結婚を考えているのか、同棲を続けるだけなのか、お互いの将来像を共有することが大切です。目標が一致していれば、関係修復への道筋も見えやすくなります。第三者の力を借りる選択肢:二人だけでは感情的になりすぎる場合は、カウンセラーや信頼できる友人・家族に同席してもらうことも検討しましょう。ただし、プライバシーを守れる相手を選ぶことが重要です。
信頼を取り戻すためにできること
一度壊れた信頼関係を取り戻すことは、簡単ではありません。時間がかかることを覚悟した上で、お互いに努力を続ける必要があります。以下のような方法が、信頼回復の助けになるかもしれません。
定期的に気持ちを共有する時間を作る:週に一度、あるいは月に一度など、定期的にお互いの気持ちや考えを話し合う時間を設けましょう。日常の中では言いづらいことも、決まった時間があれば伝えやすくなります。
「最近、気になっていることはある?」 「お互いに改善できることはないかな?」
こうした会話を習慣化することで、小さな不満が溜まる前に解消できるようになります。不満や疑問が蓄積すると、再び関係が悪化するリスクが高まるため、こまめなコミュニケーションが予防策になるのです。
行動をオープンにする努力:浮気をした側は、相手の不安を理解し、できる限り行動を透明にする姿勢を見せることが大切です。具体的には、以下のような方法があります。
- 帰宅時間や予定を事前に伝える
- スマホを隠さず、求められたら見せる覚悟を持つ
- 浮気相手との連絡を完全に断ち、その証拠を示す
- SNSの投稿や行動に一貫性を持たせる
ただし、過度な監視や束縛は逆効果になることもあります。「信頼しているからこそ、今は確認させてほしい」という気持ちを伝え、お互いに納得できる範囲を決めましょう。
カウンセリングやセラピーの活用:専門家の助けを借りることは、決して恥ずかしいことではありません。カップルカウンセリングでは、第三者の視点から二人の関係を客観的に見てもらえるため、自分たちでは気づけなかった問題点や改善策が見つかることがあります。
また、浮気をされた側が一人でカウンセリングを受けることも有効です。心の傷を癒やし、前向きに進むための心理的なサポートを得られます。専門家に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが整理されることは多いものです。
小さな約束を守り続ける:信頼は、大きな出来事ではなく、日々の小さな積み重ねで育まれます。「帰宅時間に遅れない」「言ったことは必ず実行する」といった些細な約束を守り続けることが、信頼回復への第一歩となります。
逆に、小さな約束を破ることが続くと「やっぱり変わっていない」という失望につながり、関係修復が難しくなります。地道ですが、コツコツと誠実さを示していくことが何より重要なのです。
感謝の気持ちを言葉にする:当たり前のことでも「ありがとう」と伝える習慣を持ちましょう。浮気という問題を抱えながらも、相手が関係修復に協力してくれていること自体に感謝の気持ちを持つことが大切です。
「一緒にやり直そうとしてくれてありがとう」 「話し合いの時間を作ってくれてありがとう」
こうした言葉は、お互いの努力を認め合うことにつながり、前向きな関係づくりを後押ししてくれます。
焦らず、時間をかける覚悟:信頼の回復には、数か月から数年かかることもあります。「いつになったら元通りになるのか」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、無理に急ぐと関係がぎくしゃくしてしまいます。
少しずつでも前進していることを確認しながら、長期的な視点で取り組むことが大切です。時には後退するように感じることもあるかもしれませんが、それも回復のプロセスの一部だと理解しましょう。
まとめ

同棲中に浮気をされることは、大きな精神的ダメージを伴う辛い経験です。信じていたパートナーからの裏切りは、心に深い傷を残し、今後の人生の選択に大きな影響を与えることもあるでしょう。
しかし、こうした困難な状況だからこそ、感情に流されずに冷静に行動することが重要になります。本記事で解説してきたように、証拠の確保 → 慰謝料請求・同棲解消・関係修復のいずれかを選択 → 具体的な行動という流れを意識することで、後悔の少ない決断ができる可能性が高まります。
証拠を集める段階では、感情的に問い詰める前に、客観的な事実を記録しておくことが大切です。領収書、メッセージのスクリーンショット、行動記録など、後々の話し合いや法的手続きで役立つものを冷静に残しましょう。ただし、違法な手段での証拠集めは避け、必要に応じて探偵などの専門家に相談することも検討してください。
慰謝料請求を考える場合、単なる同棲関係では法的保護が限られることを理解しておく必要があります。内縁関係や婚約が成立している場合のみ、慰謝料請求が認められる可能性があります。自分のケースが該当するかどうか不安な場合は、弁護士に相談して判断を仰ぐことをおすすめします。
同棲を解消する場合、賃貸契約や生活用品の分配、引っ越しの準備など、実務的な手続きが多く発生します。感情的になりやすい時期だからこそ、チェックリストを作成して一つずつ確実に進めていくことが、スムーズな解消につながります。
関係修復を選ぶ場合、相手の真摯な反省と具体的な再発防止策、そして自分自身のやり直す覚悟が揃っているかを冷静に見極めましょう。信頼の回復には長い時間がかかることを理解し、焦らず地道に努力を続けることが大切です。
どの選択をするにしても、最も重要なのはあなた自身が納得できる決断をすることです。周囲の意見や世間体に流されるのではなく、自分の気持ちと向き合い、自分の人生にとって最善の道を選んでください。
一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、あるいは専門家の力を借りることも大切です。辛い状況だからこそ、周りのサポートを受けながら、少しずつ前に進んでいきましょう。
この記事が、同棲中の浮気という困難な状況に直面している方にとって、少しでも道しるべとなれば幸いです


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