同棲解消後の慰謝料・財産分与はどうなる?婚約・内縁・DV・浮気別解説

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はじめに

同棲が一方的に解消されると、精神的ショックや生活上の負担が大きく、「慰謝料を請求できるのか?」と悩む人は少なくありません。

この記事では、

  • 慰謝料が認められるケース
  • 請求できる費用や相場
  • 実際の請求の流れ
  • 同棲解消後の金銭トラブルの対処法

を具体例を交えて解説します。読めば、自分のケースで何が請求可能か、どのように行動すべきかが分かります。


同棲解消で慰謝料請求はできる?

同棲解消で慰謝料を請求できるかどうかは、関係の法的性質によって変わります。

  • 単なる同居:原則として慰謝料請求は難しい
  • 婚約や内縁関係(事実婚):正当な理由なく関係を解消された場合、慰謝料請求の可能性あり

法律上、慰謝料は「精神的苦痛に対する損害賠償」として認められます。そのため、婚約や内縁といった法的に準婚姻関係とみなされる状態でなければ、請求は原則不可です。


慰謝料を請求できるケース

婚約をしていた場合

婚約は、結婚の約束として法的保護の対象になります。
正当な理由なく婚約を破棄された場合、慰謝料請求が可能です。

  • 相場:20万〜100万円程度
  • 証拠:婚約指輪の受け渡し、婚約の合意を示すメールや写真

内縁関係にあった場合(事実婚)

内縁関係とは、婚姻届は出していないものの、共同生活・家計・社会的信用など婚姻に準ずる状態を指します。

  • 長期間の同棲や共同名義の家計がある場合、財産分与や慰謝料の請求対象になることがあります。
  • 判例では、5年以上の同居・共同生活をしていたケースで内縁関係と認められた例があります。

DVやモラハラなどの暴力行為

同棲中に暴力や精神的嫌がらせを受けた場合、慰謝料請求の対象になります。

  • 相場:50万〜200万円程度
  • 証拠:診断書、警察への相談記録、LINEや録音

浮気・不貞行為が原因の場合

婚約中や内縁関係中の浮気は「不貞行為」とみなされ、慰謝料請求可能です。

  • 相場:50万〜300万円程度
  • 証拠:LINEやメール、写真など客観的な証拠

慰謝料・損害賠償の相場と請求できる費用

項目請求できるケース相場・目安
引っ越し費用同棲解消で転居が必要になった場合実費(5万〜20万程度)
逸失利益同棲のために転職して収入減少減少分×同居期間
不貞行為慰謝料婚約・内縁関係での浮気50万〜300万程度

※慰謝料は個別事情や証拠の有無で変動します。


慰謝料請求の流れ

  1. 証拠を集める
    婚約や内縁関係を示す写真、契約書、メールなど
  2. 請求金額・支払い条件を検討
    現実的な金額で計算し、根拠を明確にする
  3. 話し合い・交渉
    まずは相手と冷静に話し、合意を目指す
  4. 内容証明郵便の送付
    合意できない場合、請求内容を正式に文書で伝える
  5. 裁判による解決
    交渉が不成立なら、民事裁判で慰謝料請求

同棲解消に伴うその他のお金の問題

  • 借金:立て替えたお金や貸したお金は返済義務あり
  • 結納金・婚約指輪:婚約破棄の場合、返還を求められることあり
  • 財産分与:内縁関係で共同生活で築いた財産は対象
  • 生活費:返す約束がなければ、原則返済義務なし

よくある金銭トラブルと対処法

  • 返済義務がないもの:プレゼント、厚意での支出
  • 返済義務があるもの:借金、条件付きで受け取ったお金
  • 不当請求への対処:無視せず、警察や弁護士に相談
  • 未然防止:金銭のやり取りは記録に残す、合意書を作る

まとめ

  • 同棲解消だけでは慰謝料請求は難しい
  • 婚約・内縁関係・DV・不貞行為があれば請求可能
  • 証拠を集めて、冷静に交渉・法的手続きを進めることが重要

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