はじめに
同棲を解消したいと考えたとき、多くの人は「別れの感情」が先行します。しかし、引っ越しや契約解除、費用の整理など、実務的な手続きも同時に進める必要があります。感情面と実務面の両方を整理することで、トラブルを防ぎ、スムーズに新生活に移行できます。
同棲解消が決まったら最初にやること
解消後の方向性を決める
- 完全に別れる場合：互いに新居を探す、共同の荷物や家具を分ける
- 関係は続けるが別居する場合：一方が部屋を残す、家賃や生活費の負担を調整
契約内容の確認
- 名義人は誰か
- 敷金・礼金の扱い
- 解約通知の期間（通常1ヶ月前）
- 原状回復費用の有無
解消の時期を決める
- 引っ越し可能な日程を2～3案用意
- 繁忙期（3月・8月）を避けると引っ越し費用を抑えられる
同棲解消～引っ越しまでの流れ
新居探しと賃貸契約
- 家賃・間取り・立地・周辺環境を優先順位付け
- 敷金・礼金・仲介手数料など初期費用を計算
- 契約時に名義人・保証人の確認
現在の物件の退去手続き
- 退去通知を管理会社や大家に送付
- 原状回復の範囲を確認
- 必要であれば修繕業者に見積もりを依頼
引っ越し業者の手配
- 見積もりは3社以上比較
- 荷物量を把握してプランを決定
- 当日の立ち会い日時を調整
ライフラインの手続き
- 解約：電気・ガス・水道
- 新規契約：新居での使用開始日を調整
- インターネット回線も忘れずに
火災保険の解約・新規契約
- 退去に合わせて解約
- 新居では必要に応じて契約
住所変更手続き
- 役所：転出届・転入届
- 郵便：転送届
- 銀行・クレジットカード・免許証・保険・携帯電話
退去立ち会い・引っ越し作業
- 現状回復チェック
- 家具や荷物の搬出
- 清掃をして鍵を返却
同棲解消にかかる期間の目安
- 一般的には1ヶ月以上かかる
- 新居探し：約1～2週間
- 退去手続き・立ち会い：約1週間
- 引っ越し準備：約1週間
- 繁忙期や手続きの遅れにより2ヶ月程度になることも
同棲解消にかかるお金の整理
主な費用
- 敷金・原状回復費用：5～10万円程度（物件により変動）
- 引っ越し費用：単身2～5万円、2人5～10万円
- 新居の初期費用（敷金・礼金・仲介手数料・前家賃）：家賃の3～5ヶ月分
名義変更して住み続ける場合
- 更新料や契約変更手数料が必要
- 家賃負担の再調整を事前に話し合う
共同貯金や家財の整理
- 共同貯金は公平に分配
- 家具・家電は所有者を確認し、必要であれば売却や譲渡
精神的に辛いときの対処法
- 別れたのに一緒に住む場合は距離を確保
- 一時的に実家や友人宅に避難する
- 家事・生活空間を分け、接触を最小限に
- 感情の整理には時間が必要。無理に前向きにならず、生活環境の調整を優先
同棲を始める前に知っておきたいこと（未来のリスク回避）
- 家具・家電の所有権を明確化
- 引っ越し費用は事前に貯金
- 契約名義や保証人を確認
- 間取り・家事・生活費分担を話し合う
- 「同棲＝結婚」ではないことを理解しておく
まとめ
同棲解消は感情だけでなく、契約・費用・生活基盤の整理が不可欠です。スケジュールを立てて準備を進めることで、トラブルを防ぎ、スムーズに新生活に移行できます。
コメント