家庭内のモラハラとは?まず知るべき基準

家庭内のモラハラとは、言葉や態度で相手の心を傷つけ、支配しようとする精神的な暴力のことです。
大きな声を出さなくても、手を上げなくても、心をじわじわ傷つける行動はすべてモラハラに含まれます。
夫婦喧嘩や価値観の違いと大きく違うのは、
**「一方的に攻撃され続ける」「相手が支配しようとしてくる」「長期間繰り返される」**という点です。
モラハラを判断する3つの軸
- 支配性:相手を思い通りにしようとする
- 継続性:同じような言動が何度も繰り返される
- 一方性:一方だけが我慢し、傷つけられる関係になっている
この3つがそろうと、家庭内モラハラの可能性が高まります。
なぜ家庭でモラハラが起きるのか

モラハラは、ただの「性格の問題」ではなく、背景には複数の要因が重なっています。
◆モラハラをしやすいタイプの共通点
・自分が正しいと思いこむ傾向
・思い通りにいかないと苛立つ
・責任を認めず、相手に押しつける
・自分の感情を最優先する
・幼少期に支配的な環境で育った、または過剰な期待を受けてきた
・共感力が低い
家庭の中は外から見えないため、こうした傾向が強い人は、家族を「コントロールしやすい相手」と認識してしまうことがあります。
◆モラハラされやすいタイプの共通点
・自己肯定感が低い
・「相手が変われば」という希望を持ちやすい
・衝突が苦手で我慢してしまう
・優しさゆえに相手を責めない
・「私が悪いのかも」と考えやすい
・幼少期に我慢する癖が身についている
悪いのは加害者の行動であり、被害者の性格ではありません。
ただ、こうした気質の人は“ターゲットにされやすい”というだけです。
家庭内で起こるモラハラ行為の具体例

以下の行動が繰り返される場合、モラハラの可能性が非常に高いです。
●侮辱・人格否定
「お前はダメ」「価値がない」など、人格まで否定する。
●暴言・怒鳴る・威圧する
声の大きさではなく、言葉そのものが凶器になります。
●無視・会話拒否
話しかけても返事をしない、感情的に距離を置いて罰を与える。
●嘘・隠し事・罪悪感操作(ガスライティング)
記憶を捻じ曲げたり、被害者に「自分がおかしい」と思わせる。
●過度な束縛・嫉妬
スマホチェック、外出制限、交友関係の否定など。
●子どもを使った支配
子どもにパートナーの悪口を吹き込み、味方にさせようとする。
●細かいルールの強要
家事のやり方、物の置き方、予定の決め方など、自由が奪われる。
●成長や趣味の妨害
資格勉強や仕事、趣味、友人関係などを邪魔する。
●経済的な締め付け
お金を渡さない、家計を管理して自由を奪う。
これらが積み重なると、心がゆっくりと削られていきます。
モラハラが心と身体に与える影響

モラハラは、心だけでなく身体にも大きな負担をかけます。
・うつ症状、無気力
・不安が続く、過緊張
・動悸、めまい、頭痛などの自律神経の乱れ
・「また怒られるかも」という慢性的ストレス
・些細な音や言葉に反応してしまう(PTSD症状)
◆子どもへの影響
・親の顔色を見て育つようになる
・他人との関係が不安定になりやすい
・将来、同じようにモラハラする/される可能性
・心の成長に影響し、自己肯定感が低くなる
「子どものために我慢する」という声は多いですが、
子どもにとって一番つらいのは、家庭に安心がないことです。
モラハラ被害に遭ったときの5つの対処法

今日から始められる順にまとめました。
証拠を残す
・音声の録音
・暴言のスクショ
・日付入りのメモ
これが後の保護や離婚の大きな力になります。
信頼できる第三者に相談する
友人・職場・専門窓口(男女共同参画センターなど)
「相談した」という事実も味方になります。
安全確保のため距離を置く
実家に戻る、短期避難するなど、心身の安全が最優先です。
法的にできることを整理する
慰謝料、保護命令、面会交流の調整など、法律はあなたを守るために存在します。
離婚を含めた出口戦略を考える
いきなり決断する必要はありません。
「いつでも抜けられるルート」を持つだけで心が軽くなります。
モラハラ加害者に要求できる3つの権利

あなたには次の権利があります。
- モラハラ行為の停止を求める権利
- 慰謝料を請求する権利
- 離婚を求める権利(証拠が重要)
自分を守るための権利であり、遠慮する必要はありません。
よくある質問(Q&A)

●Q1:モラハラ夫(妻)は変わりますか?
「本人が自分の問題に向き合う覚悟」がなければ変わりません。
謝っても、行動が変わらなければ改善とは言えません。
●Q2:もう限界。脱却できますか?
できます。
証拠・相談・距離の3つを揃えれば、必ず道は開けます。
●Q3:子どもの影響が心配です
学校、カウンセラー、相談窓口に状況を共有しましょう。
子どもの心を守るのは、あなた一人ではありません。
●Q4:証拠が少なくても離婚できますか?
可能なケースもありますが、証拠があるほど有利です。
「今から集める」でも遅くありません。
まとめ|あなたは悪くない。まず自分と子どもの安全を守ること

・まずは距離を置き、心を守ることが最優先
・証拠はあなたの未来を守るための盾になる
・専門機関に頼ることは“弱さ”ではなく“勇気”
・あなたが安心して生きられる選択が最も大切


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