夫婦間のモラハラとは?まず知るべき基準

夫婦間のモラハラとは、言葉・態度・行動によって一方が相手を精神的に支配する行為です。
大きな特徴は、殴るなどの「目に見える暴力」ではなく、精神的な圧力が積み重なって起こる点にあります。
そして夫婦間では、以下の理由で気づきにくく長期化することが多いです。
- 家庭内だけで完結する
- 夫婦関係を「こんなものか」と思い込みやすい
- 外面が良いパートナーの場合、周囲が気づかない
似ているようで決定的に違うのが、夫婦喧嘩や価値観の違いとの区別です。
モラハラはここが違う
- 支配性がある(相手を従わせる目的がある)
- 一方的である(話し合いではなく攻撃や否定)
- 継続して起こる
- 相手が恐怖・萎縮し、自由に意見を言えない状態
判定の3つの軸
- 継続性:短期的なケンカではなく長期的に続いているか
- 支配性:相手をコントロールしようとする意図があるか
- 精神的ダメージ:恐怖・萎縮・自信喪失が起きているか
この3つがそろうほど、モラハラの可能性は高くなります。
「チェックリスト】当てはまる?夫婦間モラハラ行為30項目

以下のような行為が複数当てはまる場合、要注意です。
■心理的支配
- 無視・無言の圧力
- 見下す、バカにする、否定ばかりする
- 「お前が悪い」と責任を押し付ける
- 感情のコントロール(急に怒る/急に優しくなる)
- 記憶を否定する(ガスライティング)
- 人前では良い人を演じる
- 相手の時間・予定に口出しする
■経済的支配
- 生活費を渡さない・極端に少ない
- お金の使い道をすべて報告させる
- 自分は自由に使うのに、相手には制限をかける
- 働くこと・辞めることを強制する
■子どもを使った支配
- 子どもに片方の悪口を吹き込む
- 子どもを味方につけようとする
- 「子どものため」と言い相手を従わせる
■行動・交友・スマホ支配
- LINEの返信を強要
- スマホを勝手に見る/パスコードを要求
- 友人や実家との連絡を制限する
- 外出をチェックしたり監視する
■典型例(追加)
- 体調不良や妊娠中でも家事を強要
- 自分の機嫌次第で態度が極端に変わる
- 何をしても「もっとできるはず」と評価しない
- 相手の趣味・仕事・人間関係を否定する
3つ以上当てはまる場合は注意、5つ以上なら専門相談を推奨とされることが多いです。
夫婦間モラハラの特徴と典型例

■モラハラ夫の特徴
- 支配欲が強い
- プライドが高く、失敗を認めない
- 外面が良く、周囲からは「良い夫」と見られる
- 相手が反論すると逆ギレする
■モラハラ妻の特徴
- 感情の起伏が激しく、相手をコントロールしようとする
- 相手への要求が高い
- 自分の不満をすべて相手のせいにする
- 無視やため息で圧をかける
■加害者に共通する心理
- 支配したい
- 承認されたい
- 自分の非を認めるのが怖い
- 罪悪感が薄い
■被害者が陥りやすい状態
- 「自分が悪い」と思い込む
- 相手に合わせ続けて思考停止する
- 周囲に相談できず孤立する
- ガスライティングで自己否定に陥る
■周囲から見えにくい理由
- 家庭内だけで起こる
- 加害者は外では良い人を演じる
- 被害者が「こんなことで相談していいのか」と迷う
【今すぐできる対処法】夫婦間モラハラへの向き合い方

第三者に相談する
家族・友人・信頼できる同僚・専門窓口など、必ず誰かに状況を共有することが第一歩です。
一人で抱えるほど、判断力が鈍り被害が深刻化します。
本人に気づかせる方法(ただし限界あり)
- 感情的にならず、具体的な行動を伝える
- 「あなたのせい」ではなく「私はこう感じた」と伝える
ただし、以下の場合は逆効果・危険なので避けるべきです。
- 怒鳴る・物に当たる
- 反論すると激しくキレる
- 過去に暴力未遂がある
専門機関へ相談
- DV相談窓口
- 配偶者暴力相談支援センター
- 警察相談窓口
- 自治体の相談窓口
精神的DVも相談対象です。
安全確保と距離を取る
危険度が高い場合は**別居を含めた「距離の確保」**が効果的です。
■証拠の確保
- LINEのスクショ
- 録音
- 日記(いつ、どんな言動があったか)
- 支配的言動の記録
■お金・住まいの準備
- 別居先の候補
- 自分名義の銀行口座
- 必要書類のコピー
離婚を考えるなら|夫婦間モラハラで離婚する流れ

協議離婚(話し合いで決着)
双方が合意すれば最もスムーズ。
この段階でも証拠があるほど有利になりやすいです。
調停(話し合いが難しい場合)
家庭裁判所で第三者が仲介。
モラハラは話し合いが成立しづらいため、利用されるケースが多いです。
離婚訴訟(調停不成立)
最終手段。
精神的な苦痛が認められれば慰謝料の対象になり得ます。
■離婚に必要な証拠
- 録音・記録
- 経済的支配の履歴
- 子どもへの悪影響の記録
■有利・不利のポイント
- 別居のタイミング
- 子どもの状況
- 生活費の支払い状況
離婚前に必ず知るべきこと・やるべき準備

- 一人で抱えず第三者へ相談
- 別居後の生活基盤(住まい・収入)の確保
- 子どもの親権・面会・養育費の理解
- 慰謝料・財産分与の知識
- 危険度が高い・証拠が少ない場合は弁護士に相談
よくある質問(Q&A)

Q.「これってモラハラ?性格の不一致とどう違う?」
A. 支配性・一方的・継続性・恐怖があるかどうかが判断軸です。
Q. 証拠はどの程度必要?
A. 完璧でなくてOK。
小さな記録の積み重ねが重要です。
Q. 別居したら不利になる?
A. 場合により異なりますが、安全確保のための別居は不利になりにくいとされています。
Q. 子どもがいる場合、最優先は?
A. 子どもの安全と心の負担を最優先で考えることです。


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